とけちるのブログ

今までのこと、日々のこと、思うこと。

父との関係

みなさんの父は、どんなお父さんだろうか。

わたしの父は、口数の少ない人だった。

それは、寡黙なわけではなく、ただ不器用なだけの人だった。

わたしの知る限りでは、友達もいない。

漫画とアニメとゲームが好きで、休日はパチンコ。

幼い頃、どこに連れて行ってもらったかと訊かれたら、思い出すのはまずパチンコ屋だ。うちの親は、両親共にパチンコが好きであった。

運が良ければ100円もらえて、それを隣のゲーセンで使ってしまうか、貯金にするか悩む。1日中何も食べれず、ずっと店で放置されることは普通だったが、100円では自販機の食べ物さえ買えなかった。

3歳くらいだったか、人生で一番古い記憶は、パチンコ屋で迷子になり、お店のお兄さんに、覚えたばかりの両親の名前を教えて、店内放送してもらった思い出だ。「もう、離れたらあかんやん」と後で母に怒られた。

 

父に遊んでもらった思い出は、正直ない。他愛のない話はするけど、腹を割って話すなんてことは全くない。

突然キレるし、家のことはしないし、よくわからないひと。

そんな印象のまま、離婚を迎え、壮絶な中学時代に突入してしまった。

祖父母には高校進学を躊躇ってる話をしていたが、父には中々言えなかった。言えるはずがなかった。信頼関係がなかったのだから。

が、ひとりで悩んでいても埒があかない。わたしは思い切って、ひとりで悩んでいたことを涙ながらに打ち明けた。

父は冷たい目で終始「知らない」「聞いてない」としか言わなかった。知らないから、今こうして話しているのに。別に、聞いてこなかったのを責めているわけじゃないのに、ただ、「そうだったんだね、苦しかったんだね、ごめんね」と言って欲しかっただけなのに。涙は、いつしか悔し涙になっていた。期待した自分が馬鹿だった。

そのころ、周りでも親の離婚が相次いだ。偶然にも、近しい友達はみんな父子家庭になった。いままではろくなお父さんじゃなかったけど、離婚して改心したみたいで、関係が良くなった。お父さんと買い物によく行く。そんな話をよく聞きました。

周りはみんな、「お父さん」と、家族と、苦しい時だけど支え合って乗り切ろうとしている。うちは?どうしてうちのお父さんは仲良くしてくれないんだろう。わたしがいい娘じゃないからかな。そう思って努めて良い娘になったときもある。結果は察してほしい。

 

今思えば、父は愛着障害なんじゃないかと思う。

祖父母と出かけているところどころか、談笑しているところさえ、一度だって見たことがなかった。

自己愛が激しくて、他人に思いやりが持てない。それは父なりの自己防衛なのかもしれない。

でも、だからって、わたしが今まで受けた数々のできごとを、水に流すことはできない。ゆるせない自分がいて、それが、苦しい。本当は許したい。許されたい。ごめんねと言いたい、言われたい。本音をぶつけてほしい。ぶつけたい。愛されたい。愛されたかった。

そう思ってるなら、言えばいいのに。そうですよね。たとえば、この記事を父に読ませたとしても、返事は返ってこないでしょう。

口頭がだめなら、メールで、手紙で、ラインで。色んな手段を使いましたが、どれもだめだったんです。言葉を放っても、殻にこもって出てこない。それだけ父の心はもう何年も前から凍ってしまって、どこに心の鍵をしまったのか父自身でさえもわからなくなっているのかもしれない。

わたしは、正直、父とのやりとりに、いちいち傷つくことに辟易してしまっていて。「あ、やっぱりだめだこの人」と思う場面が多々あって、関わること自体を避けている状態です。連絡は無視していますし、実家には当然帰っていません。

わたしが家を出るきっかけとなったのは父ではありませんが、原因は父にもあります。でもそれを認めようとしない、勝手に出て行ったと思っているし、わたしのベッドは捨てられるし、娘を妊娠したときも、一応報告に行ったけど顔も見ず「おめでとう」も勿論なかったこととか。そういえば誕生日、おめでとうって言ってもらったことがないなとか、ひとつを思い出すとそこからほつれた糸が出てきて、止まらなくて、こんがらがってしまいます。そんなわけで、とにかく、色んなことが重なりすぎて父と関わることがしんどくて、絶縁している状態なのですが、放っているだけで解決にはなってなくて、今もなおこうしてわたしを苦しめ続けている大きな要因の一つになっています。

こういう感情に、自分なりの納得をさせて、前を向いていかないと、本当の意味でメンヘラはなおらない。今その段階まで来ていて、はーどうしたもんかと思っています。これ、書き出してみたら、冷静に考えなくても無理すぎません?人語通じないし、どう解決せえと?って感じなんですけど、臨床心理士さんにこういった気持ちであることを話してみます。

書きなぐりですみません。特に、この問題に関しては、本当に感情的になってしまいますし、あとあと体調に響くくらいつらい。

けど、その「つらい」ってことを、自分で解決していけるようになることこそが、真の治療であり、寛解への道だと思いますので、頑張ります。